キャットフードの定義

キャットフードとは?
今は、市販のキャットフードを食べている飼い猫が、ほとんどだと思われます。しかし猫の食事・エサは、それだけではありません。
野生の猫は、ネズミを捕り、魚を獲り、昆虫をつかまえて、生活しています。
飼い猫でも、残りご飯に味噌汁をかけたり、鰹節をかけたりして、ねこまんまとして食べている猫もいるかもしれません。
でも、キャットフードの定義にそれらの食べ物は、含まれません。
キャットフード は工業的に生産された猫用飼料のことです。
猫の飼育に適した組成が工夫されていていろいろな決まりがあります。
ペット飼料の法律
日本では、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」が平成20年6月18日に発令されました。この法律は、愛がん動物用飼料の製造等に関する規制を行うことにより、愛がん動物用飼料の安全性の確保を図り、愛がん動物の健康を保護し、動物の愛護に寄与することを目的として、つくられました。
この法律において「愛がん動物」とは、愛玩することを目的として飼養される動物つまりペットです。
そして、この法律において「愛がん動物用飼料」とは、ペットの栄養に供することを目的として使用される物をいいます。
また、製造業者、輸入業者又は販売業者は、ペットフード安全性の確保について責任があることを認識し、以下のことが義務付けられています。
・ペットフードの安全性の確保に係る知識及び技術の習得
・ペットフードの原材料の安全性の確保
・ペットの健康が害されることが、確認された、ペットフードは、直ちに回収し、適正な処置をとる
そして、国の責務としてはペットフードの安全性に関する情報の収集、整理、分析及び提供を図るよう努めなければならなくなりました。
ペットフードが原因で、ペットの健康が害されることを防止する見地から、農林水産省令・環境省令で、ペットフードの製造の方法や表示につき基準を定め、又はペットフードの成分につき規格を定めることができるようになりました。
この法律で、製造業者の義務と国の管理について、法制化されました。
キャットフードとは、この法律に基づき、安全な材料で、安全な製造加工をされ、成分、製造者、賞味期限が表示されているものをいいます。
ペットフードの定義
ペットフードは,穀類,デンプン類,糟糠類,糖類,油脂類,種実類,豆類,魚介類,肉類,卵類,野菜類,乳類,果実類,きのこ類,藻類,ビタミン類,ミネラル類,アミノ酸類,その他の添加物等を原材料として,混合機,蒸煮機,成型機,乾燥機,加熱殺菌機,冷凍機等を使用して製造したものです。
又は,天日干し等の簡易な方法により製造したものでもあります。
なんらの加工も加えられずに販売される天然水や温泉水などの液体や,牛や豚の皮などでできたおもちゃなどはペットフードに含まれません。
ペットフードは,栄養補給を目的として犬や猫の飲食に供されるものであるので,ペット用のサプリメント類もペットフードとして定義されます。(ペットフード・ペットビジネスの動向より)