ドライキャットフードの注意点

キャットフードを選ぶ場合、獣医師にいろいろとアドバイスを頂いてキャットフードを選び与えている方が多いと思います。
病院で直接買うのではなく、普通のホームセンター、量販店で購入できるものを、選んで購入されている方も多いと思います。
どちらにしてもキャットフード選びは飼い主の責任です。
どのような点に注意すればよいでしょうか。
時々、猫は毛玉を嘔吐します。
猫が体を舐めた際に呑み込んでしまった毛(体内で毛玉になる)を吐きだすためです。
「猫にとって嘔吐は自然なことで、人間のように大変なことではない」といわれています。
環境によっては(特に長毛種に多いと思われていますが)、体内で排泄がうまくいかないで毛玉がたまる量が多くなり、食欲がなくなってしまったり、嘔吐が多くなったり、毛玉症になったりしてしまいます。
ひどくなると、手術をして取り出さなければなりません。
これは、長毛種だけではありません。
多頭飼いの場合は、お互いに毛づくろいをするので、毛を飲み込む量が多い場合があります。
1匹だけ短毛種を飼っていても、環境により、運動不足だったり、水分不足だったりして、体内に毛玉がたまってしまう場合があるので、体調の変化は見逃せません。
これは、日ごろのキャットフードで、改善が出来ます。
排泄がうまくいっていない(量が少ない、毛が多すぎて血が混じっている)時や、食欲がなくなっている場合は、毛玉ケアのキャットフードを与えてみるのもよいかもしれません。
猫は、本来完全肉食動物ですが、肉だけを与えていただけではダメなようです。
毛玉ケアのキャットフードは多く市販されています。
どのようなものを選ぶかは、キャットフードの袋や、箱には必ず成分表を見て考えます。
一番確認するのは、材料と添加物です。
ミート(肉類、魚類など)は、猫個々の好みで大丈夫です。
その他肉類は要注意です。
毛玉ケアのものは、普通のキャットフードよりも、繊維質が多くなっています。
繊維質としてトウモロコシや米、大豆など穀物が多くメインで使用されています。
ここの材料の割合や、材料の原産地などは書いていないのですが必ず、原産国(加工国)を確認します。
材料も雑穀、その他の表示のないものを選びます。
添加物は、ソルビン酸カリウムは、人間が食べるするめイカ、燻製などにも必ずといっていいほど入っています。
しかし、エトキシキン(酸化防止剤)、亜硝酸ナトリウム(発色剤)、グリシリジン・アンモニエート(甘味料)、赤色3号、102号(着色料)などは、人間への使用は禁止されていますが、キャットフードには添加されているものがあります。
少量ならば問題ないとされていますが、人間の10分の1以下の体重もない猫には、少量でもとても心配なので、必ずチェックして入っていない物を選びます。
毛玉のために、ドライフードは、オーガニック(穀物の入ったもの)を与えて、一緒にウエットフードのノーグレイン(穀類不使用)の物を一緒に与えるのもよいでしょう。
そして、水分をよく取れるようにして、よく運動が出来るようにしてあげましょう。